世界大百科事典(旧版)内のfibulaの言及
【骨格】より
…これは内果(うちくるぶし)として,足首の内側に突出している。腓骨fibula前腕が橈骨と尺骨の2骨で支えられるように,下腿も脛骨と腓骨を支柱とする。しかし下腿では,脛骨が力学的な負荷の大部分をにない,腓骨は添物のように弱小化している。…
【針】より
…ただし,これら飾りピンは留針か笄かはっきりしない場合も少なくない。前2千年紀後半,青銅器時代のヨーロッパに金属の弾性を巧みに利用した今日の安全ピン式留針フィブラfibulaが登場する。初め北欧で弓部と針部と別づくりのものがあらわれ,やがて前1千年紀,南欧で,両者をつなぐ部分をばねにしたものがくふうされて,鉄器時代,古代ギリシア・ローマ時代に及んで盛行する。…
【ブローチ】より
…金属だけで作ったもののほか,宝石や布類などで装飾を施したものがある。ヨーロッパ考古学ではフィビュラfibulaと呼び,青銅器時代から中世にいたる,年代差,地方差を示す遺物として重要視されている。フィビュラは針の部分と弓の部分からなり,弓部の端に針部の先をやすめる構造のものが多い。…
※「fibula」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」