世界大百科事典(旧版)内のFurculaの言及
【被子植物】より
…このような化石の産出のしかたにより,(1)被子植物が起源し,初期の発展をとげた場所は,それらが化石となって残りにくい熱帯山地であったという説,(2)初期の被子植物の化石は現実に存在するが,被子植物であることを示す決定的特徴は,重複受精のような発生学的形質であるから化石になりようがなく,現生のものと同じ葉をもつものが現れるようになって初めて,それらが被子植物であることがわかるという説,(3)被子植物は多くの園芸品種をみてもわかるように,たいへん可塑性にとんだ群で,実際に白亜紀中ごろに出現し短期間に驚くべき多様性を得るにいたったという説などがある。 白亜紀以前の化石で,被子植物の可能性のあるもっとも古い化石としては,三畳紀後期より産出するフルクラFurculaとサンミグエリアSanmigueliaがある。ともに葉の化石で,葉脈の走り方より,前者は最古の双子葉植物,後者は最古の単子葉植物かも知れないといわれているが確かではない。…
※「Furcula」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」