最新 地学事典 「GASP地質圧力計」の解説
ガスプちしつあつりょくけい
GASP地質圧力計
GASP geobarometer
泥質変成岩にみられることの多い,ざくろ石+Al2SiO5鉱物+斜長石+石英の平衡共存を用いた地質圧力計。この平衡共存が成立する場合,CaAl2Si2O8=Ca3Al2Si3O12+2Al2SiO5+SiO2(An=Grs+Als+Qz)という鉱物増減反応が成立する。この反応の平衡条件は∆G0=-RTlnK=RTln(aAn3/aGrs)となる。ここで∆G0は反応に伴う標準ギブスエネルギー変化,Rは気体定数,Tは温度,aX は固溶体中でのX成分の活動度。この反応のdP/dTは小さく,平衡定数Kの対数は,圧力の変化に対して敏感なため,地質圧力計として用いられる。Ghent(1976)が初めて提案して以来,さまざまなキャリブレーションが提案されている。
執筆者:河上 哲生
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

