世界大百科事典(旧版)内のgnomonの言及
【時刻】より
…
[日時計から水時計へ]
人間が時間の観念を得たのは天空上における太陽の動きであるから,その太陽の位置を知る日時計が最初に考案された時計であったと考えられる。初めは1本の棒を立て太陽による影で時刻を知るノーモンgnomonが使用された。古代から天文学が発達していたメソポタミアとかエジプトでは,日時計の発明はかなりの昔と思われるが詳細は不明である。…
【周髀算経】より
…天地はともに平行で,平面もしくは蓋(傘)のようであるという蓋天説を詳説する。〈髀〉は地面に垂直に立てた棒gnomonのことで,この棒による太陽の影の長さを測定し,ピタゴラスの定理を使用して天地の大きさを算出している。【藪内 清】。…
【時計】より
…太陽の動きにつれて木や岩などの影が長さと方向を変えていくことに気づき,これを時計として利用したものである。このような日時計の利用は前5000年ころのエジプトで始まったらしいが,やがて日影棒(ノーモンgnomon)と呼ばれる棒を地面に垂直に立てて日時計とするようになった。オベリスクの高い尖塔も日影棒として用いられたという説もある。…
※「gnomon」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」