世界大百科事典(旧版)内のGobelinの言及
【ゴブラン織】より
…アンリ4世(在位1589‐1610)の時代に入って,高価なタピスリーを自国で生産し,輸入による財貨の流出を防ごうとする気運がさらに高まり,本格的な製作所設置の努力が始められた。1601年アンリ4世はフランドルから約200人の織匠を呼び寄せ,パリ近郊のビエーブル河畔,サン・マルセル通りにある,代々の染色業者ゴブランGobelin家の館に住まわせた(ゴブラン織の呼称は同家の名に由来する)。ここの製作所の責任者にはマルク・ド・コーマンスMarc de Coomansとフランソア・ド・ラ・プランシュFrançois de la Plancheが任命され,ゴブラン製作所の基礎が築かれた。…
【ゴブリン】より
…醜い小人の姿をした意地の悪い精霊。森や洞窟に住むといわれ,ドイツのコーボルト,フランスのゴブランGobelinと同義。子どもと馬を好み,たてがみをくしけずったり,悪い子どもをさらうと信じられ,昔,乳母たちは〈ゴブリンが食べに来るよ〉と言って子どもを寝かしつけた。…
※「Gobelin」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」