世界大百科事典(旧版)内のholocaustの言及
【ユダヤ人】より
…いずれにせよ,1933年に50万弱を数えたドイツの〈ユダヤ人〉の大多数をはじめ,ヨーロッパ全域で510万人から650万人と推定される人びとが殺害された。このホロコーストholocaustが,単にナチスの非人道性,戦争下の狂気などに帰せられるべきものではなく,ヨーロッパがその胎内から生み出したユダヤ教徒,そして〈ユダヤ人〉に対する対応のひとつの帰路であったと言えるであろう。ただし,こう言うことは,それが必然的・不可避的な帰結であったと考えることではないし,またいかなる意味でもナチスとその支持者の免罪を意味するものでもない。…
※「holocaust」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」