世界大百科事典(旧版)内の《Jaimini-sūtra》の言及
【ジャイミニ】より
…ベーダ聖典の祭事部に関する体系的な解釈学を旨とするミーマーンサー学派の開祖と見なされ,この学派の根本経典《ミーマーンサー・スートラMīmāṃsā‐sūtra》の作者であると伝えられているが,それが現在見られるようなかたちに整えられたのは後100年ころと考えられる。この経典は,ジャイミニの名を冠せられて《ジャイミニ・スートラJaimini‐sūtra》,あるいは,12章より成っているので《十二章篇》とも称せられる。〈さてこれよりダルマ(聖典に命ぜられている義務,祭事)の探求が(開始される)〉で始まるその教説の一部は,姉妹学派であるベーダーンタ学派の根本経典《ブラフマ・スートラ》(5世紀前半ころに完成)の中で,その経典の作者とされるバーダラーヤナなど幾人かの学匠の教説と並んで,ジャイミニの名のもとに紹介され,批判されている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」