世界大百科事典(旧版)内のlavisの言及
【水彩】より
…しかし,しばしばペン・デッサンと併用した彼のビスターには水彩に近い新鮮でデリケートな味わいがある。同時代のフランスの風景画家クロード・ロランもしばしばビスターでスケッチしているが,これらは通常以上に薄めた顔料を用いて透明感を強調しており,その淡い独特の効果により〈淡彩wash,lavis(フランス語)〉と呼ばれ,この後も水彩の技法の一つとしてしばしば用いられている。 18世紀のフランス・ロココの画家ではフラゴナール,ロベールなどがすぐれた水彩を残しているが,ワトー,ブーシェは水彩には手をそめなかった。…
※「lavis」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」