世界大百科事典(旧版)内のMénière,P.の言及
【メニエール病】より
…くりかえすめまい発作に,耳鳴り,耳閉感,難聴を伴う内耳の病気をいう。メニエール病の名は,1861年フランスの医師メニエールProsper Ménière(1799‐1862)が,くりかえすめまいに耳鳴り,難聴を伴った患者を解剖した結果,これが脳の病気ではなくて,内耳の病的変化が原因であることを発表したことに由来する。それ以来,めまいを訴える患者に対して,メニエール症候群とかメニエール病という診断がつけられるようになった。…
【めまい】より
… めまいという言葉は,すでにギリシア時代にもあり,その記載はかなり昔からあるようである。しかしめまいに関する研究が詳細に行われ,急速な進歩をとげたのは,フランスの医師メニエールProsper Ménière(1799‐1862)が内耳の病気が原因となっためまい症例を報告し,バーラーニRobert Bárány(1876‐1936)が内耳の生理や検査法を中心とする一連の研究を発表した,19世紀後半から20世紀初めにかけてであった。近年,めまいの研究は神経耳科学として,さらにめざましい進歩をとげ,その成果が確立されつつある。…
※「Ménière,P.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」