世界大百科事典(旧版)内のmaškimの言及
【裁判】より
…裁判記録らしきものは,現在のところ最古の法典たる〈ウルナンム法典〉の作成より以前,シュメール初期王朝IIIb期(前2500ころ‐前2370ころ)末から残り,以後偏在的ではあるが多くの裁判関係記録が出土している。これによると,初期王朝期末からアッカド時代では,苦情の申立てがあると慣例として役人maškimの世話により随時個々の地域においてその行政長官ensíや長老が司宰者となって衆人の下で裁きが行われたようである。この,いわば裁判集会の場所は定まっておらず,神殿域内,宮殿の門前等で行われ,裁判人は未分化で,行政官や地域住民とくに神官sangが多くその任に当たった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」