世界大百科事典(旧版)内のmasuriumの言及
【テクネチウム】より
…〈人工の〉を意味するギリシア語technētosに因んで命名された。1925年にドイツのノダックW.K.F.NoddackとタッケI.E.Tackeが白金鉱あるいはコロンバイトから75番元素レニウムとともに43番元素を発見したとし,マスリウムmasuriumと名づけたが,他の研究者からは確認されず,その存在は否定された。同位体中でとくに長寿命のものは98Tc(半減期4.2×106年),97Tc(2.6×106年),99Tc(2.14×105年)であり,この程度の半減期では,地球ができたときにテクネチウムが存在していたとしても,現在まで残っているとは考えられない。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」