世界大百科事典(旧版)内のmelanocyteの言及
【皮膚】より
… 表皮の3番目の重要な性質として,メラニンの合成能を有する点があげられる。メラニン産生細胞(メラノサイトmelanocyte)は,表皮の最基底層をなす上皮細胞のうちの5~10%程度を占めるにすぎないが,最基底層内に散在し続けて周囲の角質化の運命をたどる上皮細胞群にメラニンをあたえる。その量の多少により皮膚や毛の色調が黒~黄~白と変化する。…
【メラニン】より
…メラニンはアルカリや温濃硫酸には溶けるが,水には溶けない。メラニンの生成は黒色素芽細胞が分化した黒色素胞(定温動物ではメラノサイトmelanocyte,変温動物ではメラノフォアmelanophoreと呼ばれることが多い)の細胞質内に形成される特殊な構造であるメラノソームmelanosome中で行われる。この過程は詳しく研究されている。…
※「melanocyte」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」