世界大百科事典(旧版)内のmuleの言及
【受精】より
…前者の場合,生じた個体は原則として不稔である。異種間受精で個体形成に至る例としては,雌ウマと雄ロバの間に生ずるラバmule,雌ロバと雄ウマとの間に生ずる駃騠(けつてい)hinnyが有名である。そのほか,ヒョウの雄とライオンの雌の間に生じたレオポンや,ライオンの雄とトラの雌の間に生じたライガー,またはトラの雄とライオンの雌の間にできるタイゴンの誕生もときおり報道される。…
【スリッパー】より
…本来はパントーフルpantoffleと呼ばれる履物で,14世紀ころのものは底をふくめて素材は皮であったが,中世の終りにはコルクの底になった。そのころベネチアでつくられた,足首の後ろの部分のないバックレスの,甲部だけのミュールmuleという履物がはやった。ミュールは赤い色の魚の名で,この上草履が赤い色をしていたところから名づけられた。…
【ロバ(驢馬)】より
…アジアノロバは家畜化されていない。
[ウマとの雑種]
ロバとウマとの雑種にラバ(英名mule)とケッテイ(英名hinny)がある。ラバは雌ウマと雄ロバとの,ケッテイは雄ウマと雌ロバとの雑種でともにほとんど例外なく繁殖力を欠く。…
※「mule」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」