世界大百科事典(旧版)内のnaupliusの言及
【エビ(海老∥蝦)】より
…タラバエビ科のすべての種と,テッポウエビ科の一部では雄性先熟の性転換が行われるため,大型個体はすべて雌である。卵を産み放つクルマエビ類とサクラエビ類では,卵は3対の頭部付属肢だけをもつノープリウスnauplius幼生として孵化するが,他のエビ類はもう少し進んだ時期のゾエアzoea幼生として孵化する。浮遊生活の間に脱皮を繰り返し,ミシスmysis幼生となり,その後稚エビに変態するが,後期幼生であるミシス幼生は各種ごとに特徴的な形態をもつことが多く,特別の名称が与えられている。…
【幼生】より
…この幼生の体制は原体腔類の成体の体制に匹敵するものであり,みずからのグループの成体のそれに比べて,一段原始的なものとして位置づけられる(図3)。(4)ノープリウスnauplius幼生 節足動物,甲殻類の幼生で,幼生の時期からすでに真体腔である腎管(小顎(しようがく)腺,触角腺などと呼ばれている)を有する。この意味でこの幼生の体制は,軟体動物や環形動物の成体のそれに匹敵するということができる。…
※「nauplius」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」