世界大百科事典(旧版)内のnektonの言及
【海】より
…海の生物の中には,顕花植物のアマモや,哺乳類のクジラ,アザラシ類などのように,陸上で進化したグループが,再び海に生活の場を求めて適応進化したものもいる。
[海の生態学]
海の生物の生活型は,大きくプランクトンplankton(浮遊生物),ベントスbenthos(底生生物),ネクトンnekton(遊泳生物)の三つに区別される。プランクトンは,海水中に浮遊して生活し,自らの能力で移動しないものを指し,ネクトンは,強い遊泳能力をもって水中で生活するもので魚類や,イカ・タコの類,エビ類,それに水生哺乳類などが含まれる。…
【生活型】より
…ろ過食者ともいう)という類型がある。 生活型として最もよく使われるのは,水中生物についてのプランクトンplankton(浮遊生物),ネクトンnekton(遊泳生物),ベントスbenthos(底生生物)という類型であろう。これは呼び名の示すとおり,生物の遊泳能力にもとづく生活型分類である。…
【プランクトン】より
…自分自身に移動力がまったくないか,あってもひじょうに弱く,水の動きに逆らって移動せず,水中に浮遊して生活している生物群集と定義される。水圏の生物群集を生態的に区分するとき,水中を自由に遊泳するネクトンnekton(遊泳生物),海底と接触して生活するベントスbenthos(底生生物)と対比する語として用いられる。プランクトンは大部分が数μmから数cmの小型の生物であり,顕微鏡を用いなければ体の構造はもちろん,その存在さえ確認できないような微細な種類が多いが,傘の径が1mを超すエチゼンクラゲもプランクトンとして扱われる。…
※「nekton」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」