世界大百科事典(旧版)内のNemeaの言及
【アルゴリス】より
…アルゴスの力のおよばないこの地方の東部には,エピダウロス,ヘルミオネ,トロイゼンなどの諸市があったが,なかでもエピダウロスは,医学の神アスクレピオスの神域と野外円形劇場の遺跡によって名高い。アルゴリス北部の都市クレオナイの領域内に含まれるネメアNemeaも,ゼウス神殿とその祭典に伴って催される体育競技とによって,古代ギリシア人の間で宗教上の一中心地としての役割を果たした。【伊藤 貞夫】。…
【オリンピック】より
…
〔オリンピックの歴史〕
【古代オリンピック】
古代オリンピックは,ギリシアのオリュンピア(オリンピア)で,古代ギリシアの主神ゼウスにささげる祭典競技であった。古代ギリシアでは四大祭典として,このほかデルフォイのアポロン神域で催されたピュティアPythia祭,コリントスの海神ポセイドンを主神とするイストミアIsthmia祭,ゼウスを主神とするネメアNemea祭(前573)があったが,もっとも盛大で歴史も長かったのがオリュンピアの祭典である。古代ギリシアにおける競技の歴史は,神話時代にさかのぼって古く,オリュンピア祭典競技の起源に定説はないが,記録に残る最初のオリュンピア競技は前776年に行われ,その後4年に1度ずつ開かれて,393年の第293回まで1169年の長期にわたって続けられた。…
※「Nemea」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」