アルゴリス(読み)あるごりす(英語表記)Argolis

翻訳|Argolis

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルゴリス」の意味・わかりやすい解説

アルゴリス
あるごりす
Argolis

古代ギリシアにおけるペロポネソス半島北東部の地域。アルゴスミケーネティリンスエピダウロス、トロイゼンなどを含んだ。ミケーネ文明の繁栄する中心地となり、紀元前1100年ごろからドーリア人侵入、支配し、ポリス(都市国家)のアルゴスがもっとも有力になったが、アルゴリス全域のアルゴス領化には至らなかった。

 今日のアルゴリスはギリシア南部の県で、面積2214平方キロメートル、人口9万3020(1981)。県都ナフプリオンNávplionは人口1万0609(1981)。農業地帯で、オリーブブドウ綿花、タバコなどを産する。

[清永昭次]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルゴリス」の意味・わかりやすい解説

アルゴリス
Argolis

ペロポネソス半島東部に位置した古代ギリシアの一地方。現在のアルゴス平原と東部山岳地帯のアクテ半島から成っている。ミケーネ,チリンスの遺跡により,ギリシア最古期の先進地域であったことが知られる。ドーリス人侵入後はアルゴスがほとんど全域を統一支配した。

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