世界大百科事典(旧版)内のpamphleteerの言及
【ジャーナリズム】より
…それぞれの立場の者はその主張を簡単な印刷物にして公開の場で論敵を倒し支持者をひろげようとしたのである。ジョン・ミルトンの《アレオパジティカ》(言論の自由論)も,こうした小冊子の一つであり,彼ら〈パンフレット書きpamphleteers〉のなかから18世紀にかけての有力な雑誌・新聞の主筆たちがそだっていった。ダニエル・デフォーやジョナサン・スウィフトも,そもそもは筆力さかんな時論家で,より多く,かつ深く人を動かそうと作家活動に仕事をひろげたものである。…
【パンフレット】より
…その後,パンフレットは,宗教上の問題を議論する際に,みずからの立場を発表するものとして,15世紀ごろから使用されはじめ,しだいに政治問題や思想問題に関する小論文や記事を中心に,宣伝を目的に用いられるようになった。T.ペインらに代表されるように,パンフレットの作者はパンフレッティアpamphleteerと称され,アメリカ独立革命やフランス革命時には扇動家として活躍した。また,社会主義運動において,パンフレットは人びとへの啓蒙宣伝活動の一環として広く利用された。…
※「pamphleteer」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」