世界大百科事典(旧版)内のPelopsの言及
【アトレウス家伝説】より
…以下はその概要である。 始祖タンタロスは小アジアの王で,ゼウスの子であり,供宴に招くほど神々と親しい間柄であったが,神の全知を試すため息子ペロプスPelopsを殺し食卓に供した。その罰で冥界におとされ永久の飢渇に苦しんだ。…
【肩】より
…ゲルマン神話中のオーディンの肩にはフギン(思考)とムニン(記憶)という2羽のカラスがとまっていて,見聞きしたすべてのことを彼の耳にささやいていた。ギリシア神話では神々の寵児タンタロスが増長の末,神々を試そうとして息子ペロプスPelopsを殺して肉料理をつくり,神々にささげた。悟った神々はだれも食べなかったが,娘の行方を捜す女神ケレスだけは他に気をとられていたためペロプスの左肩の部分を食べてしまった。…
【タンタロス】より
…ギリシア伝説で,小アジアのシピュロス山付近の王。ゼウスの子で,ペロプスPelopsとニオベの父。莫大な富をもち,神々に愛されていたが,心おごって増長したあげく,神々を試すべく,わが子ペロプスを殺して料理し,これを神々に供したため,あるいは神々の食卓に招かれたあと,その秘密を人間に漏らした,または神々の飲食物たるネクタルとアンブロシアを盗んで人間に与えたため,罰として無間地獄タルタロスへ落とされた。…
※「Pelops」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」