petasos(その他表記)petasos

世界大百科事典(旧版)内のpetasosの言及

【ヘルメス】より

…なお,錬金術の始祖などとして知られるヘルメス・トリスメギストスは,ヘルメスとエジプトのトートが習合して成立した神格である。 美術作品では,ヘルマイを別にすれば,古くは髯(ひげ)をはやし,衣をまとった男,ときには羊を肩に背負った牧人で表現されたが,前5世紀以降は,翼のついた鍔の広い帽子ペタソスpetasosをかぶり,手にはケリュケイオンkērykeion(カドゥケウス)と呼ばれる杖を持ち,足にも有翼のサンダルをはいた裸身の美青年で表現されることが多い。有名な作品に,オリュンピアから出土したプラクシテレス作の幼いディオニュソスを抱くヘルメス像(前340ころ)がある。…

【帽子】より

…ギリシア人によって作られた青銅・シンチュウ(真鍮)製のヘルメットはローマに伝わり,美しい馬のたてがみを加えて威圧感を強調した。男性はつばの広い麦わら製のペタソスpetasosをかぶった。類似した形のトリアtholiaは女性用で,アシ(葦)の茎,麦わらなどで作られた。…

※「petasos」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android