世界大百科事典(旧版)内のprabandhaの言及
【サンギータ・ラトナーカラ】より
…第1巻は音組織,第2巻は旋律の構造について,第3巻はプラキールナprakīrṇa(雑)と題されているが,主として言語の問題を扱う。第4巻はプラバンダprabandhaと称される,当時,演劇から独立して発達した,高度に芸術的な歌曲様式の楽理を示す。第5巻はターラ(拍子),第6巻は器楽演奏の方法,第7巻は舞踊術についてで,体系的に述べられている。…
【ドルパド】より
…芸術性を追究するうえで,精神的にも体力的にも最も厳しい音楽であるといわれるように,荘重であり,宗教的行事を思わせる。創始者は北インドのラージャー・マーン・シングRājā Mān Singh(1486‐1525)に帰せられるが,起源は12世紀ころに盛んであったプラバンダprabandha(楽曲)に求められる。これは4部からなる大形式で,第3部分はドルバdhruva(〈永遠の〉の意)と名付けられており,これと〈語句〉を意味するパダpadaとの合成語が,ヒンディー語風に発音されてドルパドとなる。…
【ヒンドゥー教】より
…このバクティ運動は,タミルの土地で早くから大衆の前にひらけ,アールワールと呼ばれる詩人たちの,ビシュヌ神に対する情熱的な信仰の表明として,タミル語で歌われた。これらはプラバンダprabandhaと呼ばれる。ベンガル地方では,チャイタニヤが現れ,ラーダーとクリシュナとの愛を主題としたキールタンKīrtanの歌によって多くの信徒を集めた。…
※「prabandha」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」