世界大百科事典(旧版)内のRanunculusの言及
【キンポウゲ】より
…山野にふつうにみられるキンポウゲ科の多年草(イラスト)。一重のものをウマノアシガタ,八重のものをキンポウゲと分けてよぶべきであるという意見もあるが,一般に混用されている。越冬する根生葉は叢生(そうせい)し,葉身は掌状に5~7裂し,基部は心形,葉柄の基部は鞘(さや)状に広がる。春から初夏に高さ30~70cmの直立,分枝する茎を生じ,直径1.5~2cmの黄色の花をつける。茎には開出する毛がある。萼片は緑色で5枚。…
【ラナンキュラス】より
…キンポウゲ科の塊根を有する多年草で,ハナキンポウゲとも呼ぶ(イラスト)。ヨーロッパ南東部から西南アジア原産の多年草で,葉柄のある3裂する根出葉を出し,各小葉はさらに浅裂あるいは深裂する。春,高さ30~40cmの中空の花茎を数本伸ばし,1~数花をつける。花は5弁の一重咲きから重弁化したものまでさまざまで,花色も多彩である。16世紀末に一重咲きの系統がイギリスに導入された。やがて品種改良が進み八重咲きが生まれ,また最近はオランダ,アメリカ,日本などで改良が加えられ,ほとんど種子が実らない万重咲きで直径10cm以上の巨花や,50cm以上の高性種や鉢植え向きの矮性(わいせい)種などが作出されている。…
※「Ranunculus」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」