世界大百科事典(旧版)内のRoché,É.A.の言及
【ロッシュの限界】より
…惑星がその近くの衛星に及ぼす潮汐作用についての本来の意味(1)のほか,近接連星のロッシュ・ローブRoche’s robeの意味(2)でも使われる。(1)球型の惑星のまわりを円運動する衛星を考える。衛星は一様な密度の均質な流体からなるものとする。衛星の形はおもに自己重力によって決まるが,自転の遠心力とか惑星の潮汐力も影響する。さて,衛星の円軌道の半径がゆっくりと減少して衛星がしだいに惑星に接近したとすると,衛星の形は3軸不等の楕円体となり,その最長軸をつねに惑星に向けた状態が安定になる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」