世界大百科事典(旧版)内のsatyaの言及
【解脱】より
…したがって,それを滅ぼせば輪廻的生存はやみ,〈苦〉もなくなることになる。そのためには,この世の〈苦〉の真相とその克服法についての真実(サティヤsatya,〈諦(たい)〉)の知(ビドゥヤーvidyā,〈明(みよう)〉)を得なければならないとする。その真実の知を仏教では悟り(ボーディbodhi,菩提(ぼだい),覚(かく))といい,それを得た人をブッダbuddha(仏陀,覚者)といい,悟りの境地をニルバーナnirvāṇa(涅槃(ねはん))という。…
【真理】より
…タットバtattvaは字義どおりには〈それであること〉を意味し,ものごとの本質というニュアンスをもち,サーンキヤ学派では〈原理〉と訳しうるような用い方をする。サティヤsatyaは〈必ずや実現される〉〈絶対に違わない〉という意味での真理・真実である。例えば仏教などの重要な戒のひとつ〈サティヤ・バチャナsatya vacana〉は〈不妄語〉と巧みに漢訳されている。…
※「satya」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」