世界大百科事典(旧版)内のSCOAの言及
【西アフリカ・フランス会社】より
…ヨーロッパ人の入植者が少なく,一部の例外を除いて開発すべき鉱物資源も乏しかった西アフリカにおいては,植民地資本の活動はアフリカ人が生産するラッカセイ,ヤシ,コーヒー,カカオなど熱帯産品を買い付け,逆にヨーロッパ製工業製品を売りつけるという流通段階にとどまっていたが,そのような商業活動の中核をになったのが,この会社のような総合商社であった。同社は,1907年に設立されたスイスとフランス資本の合弁会社,西アフリカ商事会社Société Commerciale de l’Ouest Africain S.A.(1973年にSCOAが正式社名となる)と,フランス領西アフリカの貿易を二分し牛耳ってきた。1960年の各国の独立後,そのシェアは減少したとはいえ,この地域の貿易・国内流通において,同社は今日なお根強い力をもっている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」