世界大百科事典(旧版)内のSeraphimの言及
【ケルビム】より
…預言者エゼキエルの幻には,人間,獅子,牡牛,鷲の4個の顔と4枚の翼をもち,黄金の眼がしるされた自転する4個の車輪をもった姿で現れた(《エゼキエル書》10)。また預言者イザヤが幻にみたセラピムSeraphim(熾(し)天使)も6枚の翼をもち,そのうちの2枚で顔を,2枚で足をおおい,残りの2枚で飛びかけつつ神の玉座を守護するものであった(《イザヤ書》6)。人間の姿をして神の使者たる職能をもった他の天使たちとは異なり,稲妻のような閃光を発して飛びかけるこの神秘的な2天使は,古代バビロニアの雷の閃光の擬人化に由来するものと考えられている。…
※「Seraphim」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」