世界大百科事典(旧版)内のstrangerの言及
【もてなし】より
…共同体内の,広義の隣人に対するもてなしは,時間的ずれはあるにしても,相互的に,互酬的原理(互酬)に従って行われるのがふつうである。そのため,共同体内にあって,一方的に飲食などの供与を受ける貧者は一人前の隣人とは認められず,いわば共同体内部の〈異人stranger〉という地位を占めることが多い。国家による福祉制度が確立する以前には,富者や宗教団体などによるこうした施しの原理がその役割を果たしていたわけであるが,そこでは与える側もまた,その行為を通じて社会的威信を高め,また贖罪(しよくざい)するとか,功徳を施すとかいった宗教的充足感を得ることができた。…
※「stranger」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」