世界大百科事典(旧版)内のTofieldiaの言及
【チシマゼキショウ】より
…高山の岩場に生えるユリ科の多年草(イラスト)。北半球の寒帯・亜寒帯域に広く分布する。植物地理学上,周北極要素と呼ばれるものの一例である。茎は高さ5~15cmで,セキショウに似た線形の葉を2列互生し,上部に密な総状花序を出す。花は通常斜め下を向いて咲く。花被片は小型で,白色または淡紫色。めしべは3枚の心皮から成り,心皮の上部は離れている。これは多くの被子植物にみられる,子房が進化する途中の原始的な段階を示すものである。…
※「Tofieldia」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」