世界大百科事典(旧版)内のvidhiの言及
【儀軌】より
…その規則を定めた書もまた儀軌といわれる。サンスクリットの〈カルパkalpa〉または〈ビディvidhi〉の訳。儀軌の歴史は古く,ベーダやブラーフマナの時代にまでさかのぼる。…
【ブラーフマナ】より
…このような事実はブラーフマナ文献の成立過程を示唆するものと考えられる。ブラーフマナの内容は,〈ビディvidhi(儀軌)〉すなわち祭式の実行についての規則と,〈アルタ・バーダartha‐vāda(釈義)〉すなわち祭式の起源や意義についての説明との二つに大別される。このうち釈義の部分では,祭式の意義に神秘的な解釈を行い,その一つ一つの動作に深長な意味を付与するなど,独特の煩瑣な祭式神学を展開している。…
【ベーダ】より
…(1)サンヒター マントラmantraすなわち祭式で唱えられる賛歌,歌詞,祭詞,呪文を集録した文献で,〈本集〉と訳される。(2)ブラーフマナ サンヒターに付随する文献で,ビディvidhi(儀軌)すなわち祭式実行の諸規則を述べる部分と,アルタ・バーダartha‐vāda(釈義)すなわち祭式の由来や意義を説明する部分とを含む。(3)アーラニヤカāraṇyaka 秘密の祭式や神秘的教義を収める文献で,人里を離れた森林で伝授されるべきものとされた。…
※「vidhi」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」