三無主義(読み)サンムシュギ

デジタル大辞泉 「三無主義」の意味・読み・例文・類語

さんむ‐しゅぎ【三無主義】

無気力・無関心・無責任の若者気質をさした語。昭和45年(1970)ごろから使われた。これに無感動を加え、四無主義という。→しらけ世代

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「三無主義」の意味・読み・例文・類語

さんむ‐しゅぎ【三無主義】

〘名〙 若者の無気力・無関心・無責任をさしていうことば。六〇年安保後に言われはじめた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の三無主義の言及

【三無事件】より

…1961年12月12日までに,元川南工業社長川南豊作,元陸軍少将桜井徳太郎,元海軍中尉三上卓(五・一五事件の首謀者),元陸軍士官学校生徒小池一臣ら13人が逮捕され,つづいて4次まで検挙がおこなわれた。国史会グループは川南の主張する〈無戦争・無税・無失業〉の三無主義に共鳴し,現在の政府では共産革命を抑止することができないと,元同僚の自衛隊幹部にも呼びかけ,国会の開会する12月9日,国会の周辺を騒乱状態にして,閣僚や国会議員を暗殺する計画を立てた。自衛隊への働きかけに失敗したことが,発覚の端緒となったといわれる。…

※「三無主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android