出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…価格は生産量がちょうど売り尽くされるような水準で決められる。これに対して,フルコスト原理full‐cost principleは,生産物1単位あたりの生産に要した費用(平均費用と呼ばれ,総費用を生産量で割った値)に一定率を上乗せして価格とする,という考え方である。費用に上乗せされた一定率に対応する収入は企業の利潤となる。…
…生産量を1単位増加させることに伴う,総費用の増加分をいう。これに対し,総費用を生産量で割ったものは平均費用とよばれる。短期においては固定費用は生産量の変化にかかわらず一定であるから,限界費用は,生産量を1単位増加させるのに必要な追加的な原材料費や賃金分すなわち限界可変費用と同じことになる。…
…産出量がさらに増加すると,総費用の増加は再び大きくなっていく。また図において,産出量がx1のときの産出量1単位当りの総費用(平均費用)は直線OBのこう配で表される。このとき,総費用はTC1であるから,平均費用はBx1/Ox1つまり直線OBのこう配である。…
※「平均費用」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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