一生補処(読み)イッショウフショ

デジタル大辞泉 「一生補処」の意味・読み・例文・類語

いっしょう‐ふしょ〔イツシヤウ‐〕【一生補処】

仏語一度だけ、生死の迷いの世界につながれてこの世に生を受けるが、次の世は仏になることができる菩薩ぼさつ最高位。特に、弥勒みろく菩薩についていう語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「一生補処」の意味・読み・例文・類語

いっしょう‐ふしょ イッシャウ‥【一生補処】

〘名〙 (eka-jāti-pratibaddha の意訳) 仏語。この一生だけ生死の迷いの世界に縛られるが、次の世には仏となることが約束された菩薩の位。菩薩の位のうちでは最上の位で、特に彌勒(みろく)菩薩をさす。補処
宴曲・拾菓集(1306)上「遠く西天の雲の外、一生補処の大聖」 〔光讚経‐二〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「一生補処」の意味・わかりやすい解説

一生補処
いっしょうふしょ
ekajātipratibaddha

仏教用語。元来は一生だけこの迷いの世につながれたものの意。一生所繋 (いっしょうしょけ) ともいう。菩薩の最高の地位で,その一生の間のみこの世につながれ,次の生に仏陀となりうる地位。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android