倉皇(読み)ソウコウ

デジタル大辞泉 「倉皇」の意味・読み・例文・類語

そう‐こう〔サウクワウ〕【倉皇/××惶】

[ト・タル][文][形動タリ]あわてふためくさま。あわただしいさま。
何新かしんはただ―として公主を負いまいらせて宮中を出ました」〈露伴運命
[類語]うろうろうろちょろどぎまぎおたおたまごまごどぎどぎそわそわもじもじぐじぐじぐずぐずいじいじ因循くよくようじうじちゃかちゃかそそくさあたふたうそうそふらふらよたよたもぞもぞちょこまかふわふわおどおどせかせかびくびくきょときょとこせこせぐらぐらせわしいせっかちあくせく気ぜわしい軽佻浮薄浮薄闇雲やみくも性急右往左往軽挙妄動後先なしうわずるうわつくうろたえる心急く

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精選版 日本国語大辞典 「倉皇」の意味・読み・例文・類語

そう‐こうサウクヮウ【倉皇・蒼惶】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 あわただしいさま。あわてるさま。いそぐさま。副詞的にも用いる。
    1. [初出の実例]「寺僧倉皇投之林中」(出典:翰林葫蘆集(1518頃)八・安豊山自在王院千光眼大士記)
    2. 「倉皇間に、術理を問ふとも」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉例言)
    3. 「恐怖の発作を感ずると、〈略〉彼は蒼惶(サウクヮウ)として酒を呷った」(出典:異端者の悲しみ(1917)〈谷崎潤一郎〉四)
    4. [その他の文献]〔杜甫‐送鄭虔貶台州司戸詩〕

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普及版 字通 「倉皇」の読み・字形・画数・意味

【倉皇】そうこう(さうくわう)

あわてふためく。南唐・李〔破陣子〕詞 最も是れ倉皇としてを辭するの日 ほ別離の歌を奏し を垂れて宮娥に對(むか)ふ

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