ぐらぐら(読み)グラグラ

デジタル大辞泉 「ぐらぐら」の意味・読み・例文・類語

ぐら‐ぐら

[副](スル)
物が揺れ動いて安定しないさま。また、事柄や気持ちなどが動揺するさま。「歯がぐらぐらする」「地震建物ぐらぐら(と)揺れる」「方針ぐらぐらしていて信頼できない」
湯などが煮え立つさま。「鍋の湯がぐらぐら(と)煮え立つ」
めまいがして倒れそうになるさま。くらくら。「二日酔いで頭がぐらぐらする」
[形動]揺れ動いて、安定しないさま。「古びてぐらぐらないす」
アクセントラグラ、はグラグラ
[類語]1うろうろうろちょろどぎまぎおたおたまごまごどぎどぎそわそわもじもじぐじぐじぐずぐずいじいじ因循くよくようじうじちゃかちゃかそそくさあたふたうそうそふらふらよたよたもぞもぞちょこまかふわふわおどおどせかせかびくびくきょときょとこせこせせわしい倉皇せっかちあくせく気ぜわしい軽佻浮薄浮薄闇雲やみくも性急右往左往軽挙妄動後先なしうわずるうわつくうろたえる/(3ぐらりとくらくらぐらっとゆらゆらふらふらよたよたよろよろぐらつくふらつく動揺波立つたゆたう乱れる動ずる浮き足立つ揺さぶる揺るがす悩乱惑乱くらっとくらりぐらりめまい立ちくらみ眩暈目がくらむ目が回るふらっと

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぐらぐら」の意味・読み・例文・類語

ぐら‐ぐら

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
基盤となるものなどが固定せず不安定なさま、物が激しく動いて、一定の状態に安定していないさまを表わす語。
歌舞伎・柳風吹矢の糸条(1864)「『蓮の葉の裏長屋でも借りると仕よう』『〈略〉ぐらぐらして、居られりゃあいいが』」
② 湯などの激しく沸きかえるさまを表わす語。くらくら。
虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一〇「鍋はぐらぐらと煑える」
③ 怒りや嫉妬(しっと)などで、心が燃えたつさまを表わす語。
※合巻・傾城盛衰記(1820)「口惜しかろとおりゃそばで見て居てさへ此胸がぐらぐらして」
④ めまいのするさまを表わす語。くらくら。
人情本・英対暖語(1838)初「目がまはってぐらぐらといたしましたは」
[2] 〘形動〙
① (一)①に同じ。
※南小泉村(1907‐09)〈真山青果〉四「清太郎は最うグラグラに酔払って」
② (一)②に同じ。
若い人(1933‐37)〈石坂洋次郎〉上「それにグラグラの熱湯を注いで」

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