うそうそ(読み)ウソウソ

デジタル大辞泉 「うそうそ」の意味・読み・例文・類語

うそ‐うそ

[副]
落ち着きなく歩き回ったり見回したりするさま。うろうろ。きょろきょろ
「男は庭の真中に立って、―家の中を見廻していた」〈秋声足迹
どことなくはっきりしないさま。間の抜けたさま。
「暮―と遠き人声/宰馬」〈秋の日
[類語]きょろきょろうろうろうろちょろどぎまぎおたおたまごまごどぎどぎそわそわもじもじもぞもぞへどもどおろおろしどろもどろちゃかちゃかぐずぐずちょこまか浮き腰そそくさあたふたふらふらよたよたやっさもっさてんやわんや目まぐるしい忙しいせわしいせわしない気ぜわしい慌ただしいきりきり舞い東奔西走てんてこ舞い多忙繁忙繁多繁劇多事多端多用繁用席の暖まるいとまもない猫の手も借りたいせかせか性急拙速多端忙殺怱忙そうぼう倥偬こうそう怱怱そうそう大忙し取り紛れる手が塞がる目が回る応接にいとまがないあくせくこせこせばたばたせっかち気早気早い大わらわ貧乏暇無し甲斐甲斐かいがいしい右往左往慌てふためく動き回る倉卒押せ押せやいのやいのぐじぐじいじいじ因循くよくようじうじふわふわおどおどびくびくきょときょとぐらぐら倉皇軽佻浮薄浮薄闇雲やみくも軽挙妄動後先なしうわずるうわつくうろたえる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「うそうそ」の意味・読み・例文・類語

うそ‐うそ

〘副〙 (「と」を伴う場合もある)
① 落ち着かない態度で、見回したり歩き回ったりするさまを表わす語。きょろきょろ。うろうろ。まごまご。
※浄瑠璃・百日曾我(1700頃)三「小声に呼ふで、うそうそと尋ね廻るは」
② どことなく物事のはっきりしないさまを表わす語。
※俳諧・秋の日(1772)「壺の金ちょっちょと堀て遣ふ也〈暁台〉 暮うそうそと遠き人声〈宰馬〉」
③ はっきりしない態度やまぬけたさまを表わす語。のそのそ。
※雑俳・柳多留拾遺(1801)巻二〇「うそうそと来て物申(ものもう)のいらひとさ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android