匹敵(読み)ヒッテキ

デジタル大辞泉 「匹敵」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐てき【匹敵】

[名](スル)比べてみて能力価値などが同程度であること。肩を並べること。「演歌匹敵する外国の音楽」「給料の一年分に匹敵する金額」
[類語]比肩適う並ぶする敵する並立伯仲互角相半ばする負けず劣らず勝るとも劣らない並び立つ肩を並べる五分五分おっつかっつ拮抗どっこいどっこいとんとん等しい同じ同一等価同等五分対等いずれ劣らぬ似たり寄ったり団栗どんぐりせい比べ双璧そうへきちょぼちょぼ甲乙付け難い雁行一進一退鍔競つばぜり合い竜虎相搏あいう追いつ追われつ抜きつ抜かれつ競り合うせめぎ合う攻防一歩も引かぬもってこい便宜好都合便利利便タイムリー有り難いうれしいおんの字重宝ちょうほう有用有益簡便軽便至便程よい絶好願ったり叶ったり願ってもない渡りに船格好頃合ころああつらえ向き打って付けぴったり好個好適適する適える合う沿うそぐう向く似合う似つかわしいふさわしいしっくり当てはまる適合する適当する合致する即応する同調するフィットする相応しか即する肌が合う適格適材くみし易いしかるべきマッチ究竟くっきょう合い口合目的文句無しリーズナブル好条件見合う言い得て妙あたかもよし三拍子そろ似合わしいジャストミート思いがけない当を得る馬が合う息が合う順当どんぴしゃり所を得る最適つぼにはまる水を得たうおのよう結構尽くめ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「匹敵」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐てき【匹敵】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 同程度であること。肩を並べること。つりあうこと。匹当。
    1. [初出の実例]「少女が長男に嫁するは、十五の女が廿の男に嫁するやうにはないぞ、匹敵ではないぞ」(出典:土井本周易抄(1477)五)
    2. 「力も智慧も牛に匹敵する人物で」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉二)
    3. [その他の文献]〔魏志‐郭后伝〕
  3. 対等の相手。
    1. [初出の実例]「双方の匹敵各片眼を閉じ」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉一)
  4. 配偶者。つれあい。〔漢書‐鼂錯伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「匹敵」の読み・字形・画数・意味

【匹敵】ひつてき

つれあい。また、対等。〔三国志、魏、后妃、文徳郭皇后伝〕勅して曰く、親戚嫁娶、自(おのづか)ら當(まさ)に里と門するものるべし。勢ひ彊きに因りて、他方人と婚するを得ざるなり。

字通「匹」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android