青臭い(読み)アオクサイ

デジタル大辞泉 「青臭い」の意味・読み・例文・類語

あお‐くさ・い〔あを‐〕【青臭い】

[形][文]あをくさ・し[ク]
青草から発するようなにおいがする。「薬草の―・い絞り汁
人格言動などが未熟である。「―・いことを言う」
[派生]あおくささ[名]
[類語](1臭い生臭い血生臭い汗臭いかび臭い抹香臭い・薬臭い・きな臭い焦げ臭い鼻を突くにお/(2幼少幼弱幼時幼年若齢若年弱小弱冠年少年若としわか年弱としよわヤング若いうら若い若若しい若やか若やぐ若気ういういしいみずみずしいいとけない幼い溌剌子供っぽい青い乳臭い子供らしい未熟幼稚稚気幼少童心くちばしが黄色い幼心おさなごころ子供心頑是ない子供じみる大人気ない不束ふつつかつたない不肖野育ち至らぬ半人前不慣れ不調法不行き届き不十分不完全不備不徹底不敏浅はか浅薄浅慮浅才無考え愚か愚かしい足りない不見識無定見生半可

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「青臭い」の意味・読み・例文・類語

あお‐くさ・いあを‥【青臭】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]あをくさ・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 青草のような匂いがする。なまなましい、いやな匂いにいう。
    1. [初出の実例]「いかに色めきあへる茶なりとも、酒をきらふものならば、あをくさし、水くさしなんどといわれん事、目のまへなれども」(出典:御伽草子・酒茶論(古典文庫所収)(室町末))
    2. 「親指の爪で圧し潰したら、云ふに云はれぬ青臭い虫であった」(出典:坑夫(1908)〈夏目漱石〉)
  3. 未熟である。経験が足りない。
    1. [初出の実例]「新ござは青嗅(アヲクサ)きなどとは罪(ばち)の当ることぞや」(出典洒落本・禁現大福帳(1755)一)

青臭いの派生語

あおくさ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ワーキングホリデー

協定締結国の国民に対し,休暇の機会と,その間の滞在費用を補う程度の就労を認める査証(ビザ)を発給する制度。二国間の協定に基づき,国際的視野をもった青少年を育成し,両国間の相互理解と友好関係を促進するこ...

ワーキングホリデーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android