わっぱさっぱ(読み)ワッパサッパ

デジタル大辞泉 「わっぱさっぱ」の意味・読み・例文・類語

わっぱ‐さっぱ

[副]あれこれとわめきちらすさま。
「肴屋を捕へて何を―と言ふのだ」〈伎・五大力
[名]大声で言い争うこと。
「此揚屋で佐々木様と―のある時は」〈浄・義仲勲功記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「わっぱさっぱ」の意味・読み・例文・類語

わっぱ‐さっぱ

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある) 大声でわめきちらすさま、口やかましく大声でどなるさまを表わす語。
※俳諧・大坂独吟集(1675)下「一むら薄まねくふるまひ 乞喰やわっはさっはと荻の声〈未学〉」
[2] 〘名〙 大声でわめくこと。大声でいいあうこと。口論すること。
※浄瑠璃・義経千本桜(1747)三「最前戻りかかった所にわっぱさっぱ」

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