アナトキシン

デジタル大辞泉 「アナトキシン」の意味・読み・例文・類語

アナトキシン(anatoxin)

トキソイド

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「アナトキシン」の意味・読み・例文・類語

アナトキシン

〘名〙 (anatoxin) ジフテリアの予防接種液。ジフテリア毒素液にホルマリン少量を加え、その毒性を除き抗原性のみを保持するようにした。トキソイド(変性毒素)の一種

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世界大百科事典(旧版)内のアナトキシンの言及

【トキソイド】より

…ヘビ毒に対するトキソイドもつくられている。歴史的には,フランスのラモンGaston Ramon(1886‐1963)らによって,ジフテリア菌の培養液にホルムアルデヒドを加えて長期間放置すると,免疫原性を失うことなしに毒性を弱められることが1930年代の初期に見いだされたのが,トキソイドがつくり出された最初である(ラモンはこれをアナトキシンanatoxinと呼んだ)。タンパク質性の毒素をホルムアルデヒドやグルタルアルデヒドなどで処理すると,そのタンパク質毒素を構成しているアミノ酸のうちのリジン,チロシン,トリプトファンなどが化学修飾され,その結果毒性が失われる。…

※「アナトキシン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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