スローン・デジタル・スカイ・サーベイ(読み)すろーんでじたるすかいさーべい(英語表記)Sloan Digital Sky Survey

知恵蔵 の解説

スローン・デジタル・スカイ・サーベイ

スローン財団の援助などを得て進められている、CCDカメラを用いた初の広域ディープ・サーベイ。米国アリゾナ州にあるアパッチ・ポイント天文台に設置した口径2.5mの広視野望遠鏡により、全天の約4分の1を可視光で探査し、23等級までの約1億個の銀河を検出する。19等より明るい銀河については、スペクトル観測赤方偏移を決定し、25億光年までの宇宙の大規模構造を描き出す。観測は1998年5月から始まり、既に赤方偏移6を超えるクエーサーの発見に成功した。

(谷口義明 愛媛大学宇宙進化研究センターセンター長 / 2007年)

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