ルツク(英語表記)Lutsk

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルツク」の意味・わかりやすい解説

ルツク
Lutsk

ウクライナ北西部,ボルイン州州都。首都キエフの西約 380km,プリピャチ川支流ストゥイリ川にのぞむ河港都市。年代記の 1085年に記録されるスラブ古都の一つで,ガリチ公国領,リトアニア=ポーランド領を経て,18世紀末ロシア領となった。 1919~39年ポーランド領,第2次世界大戦後,45~91年ソ連領。州の経済,文化の中心地で,自動車,電気器具,食品 (砂糖,ウォツカ,ビール,油脂) ,縫製製靴などの工場が立地し,教育大学,郷土博物館などの施設がある。旧市街に 14世紀の城,16~18世紀の3つの修道院など多数の古い建築物が残っている。リボフの北東方にあり,鉄道,ハイウェーで連絡。人口 21万 (1991推計) 。

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