一夏九旬(読み)いちげくじゅん

精選版 日本国語大辞典 「一夏九旬」の意味・読み・例文・類語

いちげ‐くじゅん【一夏九旬】

〘名〙 (「旬」は一〇日間の意) 一夏九〇日の意で、その間の安居(あんご)のこと。一夏安居。一夏。安居。《季・夏》
※金刀比羅本保元(1220頃か)中「一夏九旬(イチゲクジュン)の間、忉利天にましまししに」

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世界大百科事典(旧版)内の一夏九旬の言及

【安居】より

…これは仏教が伝播した国々でも,雨季の有無にかかわらずおこなわれ,多くは4月15日から7月15日までの90日であった。これを一夏九旬といって,各教団や大寺院でいろいろの安居行事がある。安居の開始は結夏(けつげ)といい,終了は解夏(げげ)というが,解夏の日は多くの供養があるので,僧侶は満腹するまで食べる。…

※「一夏九旬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」