呵する(読み)カスル

デジタル大辞泉 「呵する」の意味・読み・例文・類語

か・する【×呵する】

[動サ変][文]か・す[サ変]
息を強く吹きかける。凍った筆やすずりに息を吹きかけて暖めるところから、「筆硯ひっけんを呵する」などの形で、文章を書く意に用いられる。
「予はけんに―・しに臨んで」〈芥川開化殺人
しかりつける。
「あれは仏を―・し祖を罵るのだね」〈鴎外・独身〉

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