デジタル大辞泉 「開化」の意味・読み・例文・類語 かい‐か〔‐クワ〕【開化】 [名](スル)1 人間の知識が開け、文化が進歩すること。「文明が開化する」2 西洋風俗や新知識を身につけていることを気どること。ハイカラであること。「勝野君なぞは―した高尚な人間で」〈藤村・破戒〉[補説]明治維新後の急激な西洋文化の流入に伴って、主に「文明開化」の形で一つの流行語となった。[類語]文明・文化・文物・文華・人文・人知・文運・シビリゼーション 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「開化」の意味・読み・例文・類語 かい‐か‥クヮ【開化】 〘 名詞 〙① 知識や文化が開け進むこと。「文明開化」と熟して用いられることが多く、明治時代の急激な西洋化現象に伴う流行語でもあった。[初出の実例]「世の開化を進め法則を設け」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉外)「追々我国も文明開化(カイクヮ)と号(いっ)てひらけてきやしたから」(出典:安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉初)[その他の文献]〔李邕‐淄州刺史謝上表〕② ( 形動 ) 西洋風を気どったり新しがったりすること。ハイカラであること。新知識を身につけていること。また、そのさま。[初出の実例]「開化(カイクヮ)な文句でちょいと芸者が今晩はあり難ふとおし出しても唄へる位へでなくっちゃア」(出典:西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一二)開化の語誌もと仏教語でカイケ(ケは呉音)と読み「教え導く」の意味であった。それが明治初期にカイカという読みで「世の中が開ける」の意味で使われた。また、“civilization” の訳語として、この時期から用いられた。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「開化」の読み・字形・画数・意味 【開化】かいか(くわ) 教化を開く。〔宋書、顧之伝〕夫(そ)れ極をてを開き、聲を樹て則を貽(のこ)す。典防の興る、由來(ひさ)し。字通「開」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報