殺人(読み)サツジン

世界大百科事典 第2版の解説

さつじん【殺人】

宗教上あるいは組織や制度を維持するために殺が正当化されることは,いつの時代でもどのような社会でもむしろ一般的であった。国家権力を背景とした法体系化では殺人罪が規定されているが,国家的法組織をもたない社会における殺人は,それを正当化する判断基準が,多くの場合われわれの社会とは異なっているのである。その理由として呪術・宗教的解釈が法的領域に大きな位置を占めていることが挙げられよう。部族社会においては,枢要な価値は〈神聖なるもの〉として社会成員に表象される場合が多く,〈神聖侵犯〉とされた行為が社会の側からもっとも激しいサンクションを受けることになる。

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精選版 日本国語大辞典の解説

さつ‐じん【殺人】

〘名〙 人を殺すこと。人ごろし。
※続日本紀‐和銅元年(708)正月乙巳「其犯八虐、故殺人、謀殺人已殺」
※文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉一「盗賊殺人は人間の一大悪事なれども」 〔春秋左伝‐襄公五年〕

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世界大百科事典内の殺人の言及

【快楽殺人】より

…クラフト・エービングによると,殺人そのものが強い性的興奮・満足を与えることがあり,それを目的として行われる殺人を快楽殺人という。サディズムの一類型とも見られる。…

※「殺人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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