喞喞(読み)ショクショク

デジタル大辞泉 「喞喞」の意味・読み・例文・類語

しょく‐しょく【××喞】

[ト・タル][文][形動タリ]虫のしきりに鳴くさま。また、悲しみ嘆くさま。
「―たる寒虫は夜霜に苦んで戸上に鳴く」〈菊亭香水・世路日記〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「喞喞」の意味・読み・例文・類語

しょく‐しょく【喞喞】

〘形動タリ〙
① 虫のしきりに鳴くさま。
※松山集(1365頃)題古寺壁「蕭々風葉巻空廊、喞々秋虫上画堂
銃後(1913)〈桜井忠温〉「虫声草間に喞々(ショクショク)たるところ、秋月冷かに天に懸るところ」 〔欧陽脩‐秋声賦〕
② 悲しみ嘆いて泣くさま。
※一夕観(1893)〈北村透谷〉「看よ、喞々(ショクショク)として秋を悲しむが如きもの」 〔木蘭詩

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