歯骨(読み)しこつ

精選版 日本国語大辞典 「歯骨」の意味・読み・例文・類語

し‐こつ【歯骨】

〘名〙 上下の歯と歯ぐきの骨。また、下あごの歯をささえる骨。哺乳類では発達して下顎骨(かがくこつ)と呼ばれる。〔書言字考節用集(1717)〕

は‐ぼね【歯骨】

〘名〙 歯。また、歯ぐき。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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デジタル大辞泉 「歯骨」の意味・読み・例文・類語

し‐こつ【歯骨】

下あごの歯を支える骨。哺乳類では下顎骨かがくこつという。

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世界大百科事典(旧版)内の歯骨の言及

【あご(顎)】より

…甲殻類では付属肢の基部の突起である顎基が発達して形成された大あご,昆虫類・多足類では付属肢の肢節が融合して形成された大あごが1対あって,左右にかみ合わされる。ウニ類には,〈アリストテレスの提灯〉といわれる口器の中に歯骨を抱えた石灰質の顎骨が5個あり,放射状にかみ合わされる。【原田 英司】
【脊椎動物のあご】
 脊椎動物では,あごとは口腔の上および下の領域を指し,上顎と下顎があるが,その範囲は明確でない。…

【下顎骨】より

…哺乳類の下顎(下あご)の骨格。人体解剖学上の名称で,比較解剖学的には〈歯骨dentary〉が正しい。あごをもつ脊椎動物の下顎の骨格の原始の姿はサメなど現存の軟骨魚類のもつ〈下顎軟骨〉に見ることができる。…

※「歯骨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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