(読み)ほおすけ

精選版 日本国語大辞典 「緌」の意味・読み・例文・類語

ほお‐すけ ほほ‥【緌】

〘名〙 武官正装で、冠につけて顔面左右に覆いかけるもの。→老懸(おいかけ)。〔二十巻本和名抄(934頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【冠】より

…その礼冠の制はつまびらかでないが,平安前期のものは,文官は漆地金製で櫛形や押鬘(おしかつら)があり,茎を立て玉を飾り,額上には四神獣や麒麟(きりん)の像を立て位階を区別した。また武礼冠(ぶらいかん)は箱形の羅を飾り,これに緌(おいかけ)をつけた。このほか天皇の冕冠,女帝の宝冠,童帝の日形冠,皇太子の九章冕冠などがある。…

【礼服】より

… 武官の礼服は,五位以上相当官の衛府の督佐について規定された。皁(くり)の羅の冠に緌(おいかけ)(冠のひも)を施し,牙の笏を持して,位階に準じた色の襖(あお)を着,その上に裲襠(りようとう)を加えた。下半身には下袴を着,烏皮(くりかわ)(兵衛督は赤皮)の靴をはき,上に錦の行縢(むかばき)をつけた。…

※「緌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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