聞直(読み)ききなおす

精選版 日本国語大辞典 「聞直」の意味・読み・例文・類語

きき‐なお・す ‥なほす【聞直】

〘他サ五(四)〙
① 悪いことを良いこととして聞く。悪いことも良いことにおきかえて聞く。
延喜式(927)祝詞(出雲板訓)「言寿き鎮(しつ)め奉(まつ)る事の漏(も)れ落(お)ちむ事をば、神直日(かむなほひ)の命・大直日の命、聞直(キキナホシ)(み)直して、平らけく安らけく知ろし食せ」
② 聞いて自分の誤りをなおす。聞いて考えなおす。
※枕(10C終)八二「まことならばこそあらめ、おのづからききなほし給ひてむと」
③ 一度すでに聞いたことをまた、聞く。繰り返し聞く。聞き返す。
※春のみやまぢ(1280)四月一六日「是非物を申さず。〈略〉このうへは猶ききなをすべきよし御さたあり」
④ 以前に聞いていたことと違ったことを聞く。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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