非愛(読み)ヒアイ

デジタル大辞泉 「非愛」の意味・読み・例文・類語

ひ‐あい【非愛】

[名・形動ナリ]
無愛想なこと。無遠慮なこと。また、そのさま。
「これも公任卿の―なるにてぞありける」〈十訓抄・四〉
あやういこと。あぶないこと。また、そのさま。
「加賀房はわが馬の―なりとて主の馬に乗りかへたれども」〈平家・八〉

ひやい【非愛】

[形動ナリ]ひあい(非愛)」の音変化。
「さてさて、―なことでござったなう」〈伎・幼稚子敵討

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「非愛」の意味・読み・例文・類語

ひ‐あい【非愛】

〘名〙 (形動)
① ぶあいそうなこと。無遠慮なこと。また、そのさま。
※十訓抄(1252)四「公任卿の非愛なるにてぞ有ける」
② あぶないこと。ひやひやすること。また、そのさま。
※平家(13C前)八「加賀房はわが馬のひあいなりとて、主の馬に乗かへたれども」

ひやい【非愛】

〘名〙 (形動) ⇒ひあい(非愛)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android